運命の日
1.はじまり
「塩は何年の何月何日生まれ?」
「10月○○日」
「じゃあ○○座の本」
「つぼっちは?」
「11月○○日」
「じゃあ○○座のやな。これで出会いはばっちりやな」
思えばこのやり取りがきっかけだった。
2023年2月京都駅の大丸百貨店の本屋さんで友達が遊び心100パーセントで言う。
しかし僕はその占いの本の内容が気になって仕方なかった。
なにせ貯金が全くなく、結婚しているがパートナーとの離婚を考えていた。
一人暮らしをするんだ、自由にご飯を食べて、自分のタイミングで洗濯や炊事をして、あそうそう、出勤前にはランニングをして軽く運動して、仕事から帰ってきたら演劇の稽古をやって、ライブ配信も行って、そうなると寝るのは24時を過ぎるなぁ、でも充実しているぞ
いやどれだけお花畑なんだよ、と自分でも突っ込んでしまうほど周りが見えてなかった。
だが占星術でも何かにチャレンジしていく年で、興味がある方へ進んでいく時期だと言っていた。
何かを始めるにあたってどういう年にしていくか?何か人生の指針が必要だと切実に感じていた。
遅ればせながら状況を説明すると2月某日大学の同期と先輩を交えた4人で京都に遊びに来ている僕であった。
去年勤めていた教員をやめ、仕事口を探して警備員としてアルバイトで拾ってもらえた。仕事が見つかった点では運がいいほうだと思う。夜勤を希望したので給与も悪くなかったが、体の内部がみるみる不調へ落ちていき夜勤を続けるのは無理だと思い、新しい転職先を探し出した時のことである。
大学の同期や先輩とはとても仲が良く、前日からホテルに泊まって夜通しでポケモンカード対戦をしていた。年齢の割に全然疲れていないのがちょっと嬉しい。
しかし、一人暮らし、と考えると経済的に心許なかった。
京都から地元へ帰ってきてから数日後、本屋さんへふらりと立ち寄り、京都で見た占いの本を探した。
「あった。○○座の本」
すぐ購入し、徒歩20秒のところにある喫茶店に入って、2時間のうちに読了した。
性格や2023年の総合運などを見ていった。目についたのは文章は
・一生を左右する人に出会うこと
・今年の行動が今後の人生を決定すること
・出会いにおいて何もしないのはむしろ悪手であること
・お金の勉強や投資をするにはグッドな年だということ
特に最後のお金の勉強に目がいった。
「ふ~ん。でも難しそうお金のことを勉強するのは興味があるが、何から勉強すべきなのか?」
と一瞬思ったが
このままいっても貯金や老後が安心できない。どうすればお金が増えるのだろうか?
今一度しっかりとお金のことを勉強して将来に備えておくべきではないか?いやむしろお金持ちになろうか.
と考え直した。
そこから僕のお金の勉強が始まった。
続く
~この日記は僕が今年一年お金の勉強をしようと決めたきっかけから、どのようにお金の勉強をしていくのか?リアルタイム日記である。~